女性

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終末医療という言葉が広く知られるようになり、患者の気持ちに寄り添った医療や看護が可能となってきました。それに伴って看護師の仕事も多岐に及ぶようになり、自宅での療養中の人のもとへ訪問看護に行く看護師も増えてきています。しかしながら、注意が必要なのは終末医療を望んでいる人は不治であること、すなわち哀しいことですが最終的に待っているのは死ということになります。既に末期になっていて、肉体的にも精神的にも辛い治療を受けるよりも、苦痛を和らげることを選ぶわけですが、それでも感情がなくなったわけではありません。そして、看護する側としてもそのことは分かっているのですが、触れ合っているうちにどうしても感情移入してしまうケースが出てくるのです。特に、女性は感情面が豊かで、看護師を目指す人はだいたいにおいて奉仕精神が溢れていることが多く、若手ほど入れ込んでしまうことが多いといえます。これは決して悪いことではないのですが、時として立ち直れないほどに落ち込んでしまう場合もあるのです。相手のことを考えたり、気持ちを寄り添わせることは素晴らしいのですが、看護師であるからには仕事と割り切ることも必要となります。それゆえ、もしも自分に向いていないと感じた場合は、転職を考えることも大切です。このような看護は、慣れよりもむしろ性質に合っているかどうかが大きくなってきます。自分自身と向き合うことも大事で、選択が迫られる場合もあるのです。

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